綴り1文字しか違わないので、この二つの単語は紛らわしいが、意味ははっきり違うので注意しよう。
Wonder は名詞で「不思議、驚き、素敵な奇跡、稀に見る美しさ、敬愛の念」、動詞で「疑問に思う、推測する、思索する」、そして形容詞として「素晴らしい」
Wander は動詞で「歩き回る、目的を特に持たないで徘徊する」
それぞれ例文を見ていこう。
“O” の Wonder 名詞としての用法

Are you looking at me in wonder? Because I am so cute?
僕がカワイイから、驚きの念で見てるの?

Yeah, right…
はいはい、その通りです(のワケないだろ)。
Yeah, right. はこのように皮肉的によく使われることがある。

I brought you a dinner and desert.
夕ご飯とデザート持ってきたよ。

How nice! You are a wonder.
あら素敵!あなた最高。

it’s a wonder you still like me.
きみが僕を今だに好きってのは信じられない。

No kidding.
ホントだよ。
No kidding = 冗談ではない = 本当だ

My mother has been sick lately so I have been helping around the house.
ウチの母親、最近病気だから家の周りの事を手伝ってるんだ。

Oh, no wonder you look worried.
あら、心配そうにしてるワケだ。
No wonder = 驚きではない = 思った通り = そういうワケね
It is no wonder that ~ が正確な構文だが、it’s と that が省略されることは口語では多い。no wonder を little wonder あるいは small wonder に置き換えることも出来る。意味は同じ。

This cleaner will do wonder.
この洗浄剤はすごく効くわよ。
Do wonder = 奇跡を行う = 素晴らしい効用がある = すごく効く
“O” の Wonder 動詞としての用法

Did you eat my dinner again?
俺の夕飯また食べたろう?

I was just wondering when you would notice.
いつ気づくかなって思ってたところだった。

I wonder what we can do about your bad habit.
お前のその悪い癖なんとかならないかなあ?

I really wonder about Bugoo.
ホント、バグーはどうしたもんかね。
Wonder about ~ は、「心配する」あるいは「疑う」などのネガティブな意味を持つことがある。

It is wonderful to live in the forest.
森の中に住むのは素晴らしいわね。

I wonder at these trees every day.
毎日、木々を眺めては驚嘆するよ。
“O” の Wonder 形容詞としての用法
形容詞としてはストレートに「素晴らしい」。いわゆる “Wonder woman” の名前はこの用法だ。その他の例としては ”wonder drug” や “wonder tool” など

You can call me a wonder dog!
“A” の Wander

Yes, I like to go wandering around at night.
はい、僕は夜に徘徊するのが好きです。

Me too!
僕も!
よくある表現クリシェでこんなのもある:
“Not all wanders are lost”
「当てもなく彷徨う人はすべて道に迷っているわけではない。」
つまり彷徨う事自体が目的で旅をする人達も居るという事。よくヒッピーっぽい車のバンパーにこんなステッカーが貼ってあるのを見かける。
まとめ
綴りが「O」のwonderは驚き、不思議、信じられない奇跡。色々な表現やイディオムがあり日常の会話にもかなりの頻度で出てくる。人に質問する時にも、例えば”I am wondering if there are any tickets available. “、「チケットがまだあるかどうかと疑問に思っているんですが…。」などと切り出すことも出来るのでかなり便利な表現だ。
綴りが「A」のwander は彷徨する、うろつく
すっかり整理して、間違うことなく、この2つの単語を自信を持って使おう。
ちなみに発音の違いについてはこのリンクを参照しよう。

紛らわし英語シリーズ、他にもあるよ。
例えばFurther と Farther の違いなど。
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