文字を見ると分かり易いが、ヒアリングで識別するのは混乱しがちなこの二つの言葉、Attainableと tenable 。意味は違うが、似ていなくは無い。紛らわしい英語を追求し、語彙を増やすこのシリーズにはうってつけ。
英語のウヤモヤ部分は徹底的に整理しよう。そして例文を使って、言葉のソウルを掴んで消化して、自分で使えるレベルにするのが理想なのだ。
発音は以下のリンクを参照:
共に否定の接頭辞の「Un」が無い形もある。
Unattainable/Attainable
元の言葉は「attain」という動詞だ。
目標やゴールに到達するのが attain。努力の末にたどり着くニュアンスがある。
「否定」の接頭辞「Un+」
「可能」の接尾語「+able」
がつく事で意味、品詞が変わっていくのは良くわかるだろう。

My sales goal for the next quarter is to triple the current amount.
次の四半期の私の売り上げ目標は現在の3倍に上げる事です。

I am not too sure that the goal is attainable.
その目標が達成可能かどうかは少し疑問だわね。

not too sure は、完全には確信していない = 100%では無い = 多少の疑問が残る
この表現は同意しない時に柔らかく言う場合に便利だ。
例)I am not too sure if I agree with what you said.
あなたの言っていることに完全に同意するかどうかは確信できない。
と、単に「反対」と言うのでは無く、「100%同意できるかは決めかねる」と婉曲で言うわけだ。

I think I attained a level of intelligence beyond the normal range of dogs.
普通の犬の範囲を超えた知性を僕は得た、と思う。

That’s true. I haven’t met any speaking dogs before.
それは言える。話せる犬なんて会ったことなかったわ。

Do you think I will be able to speak English fluently?
私、英語がスラスラ話せるようになれると思う?

It may seem unattainable now, but you can do it with a lot of practice.
今は達成可能には見えないかも知れないけれど、練習すれば出来るよ。
Attain に似た言葉で Obtain という言葉がある。「得る」というニュアンスが同じで混乱するかも知れないが、Attain は、あらかじめ決めた水準や目標を「得る」。Obtain は必要なものを単に「調達する」ニュアンス
Untenable/Tenable
Attainable /Unattainable とは違い、基本となる動詞は無い。
意味は、「保持することが出来る(出来ない)」がソウルだ。
特に、議論や討論で、ある考え方や、見解、意見などが、しっかりと根拠に基づいて論理的なので、保持することが出来る場合に使われることが多い。
また、陣地や、領地などを、攻撃に耐えて保持できる事も表現できる。
さらに、「意見」、「陣地」などに加えて、「状況」が、維持できる状態にある場合にも使われる形容詞だ。


You see, dogs are omnivores, so I should be able to eat your cat food.
犬って雑食でしょ、だから君の猫のご飯は食べても良い事にすべきだと思う。

That argument is untenable. I’m not going to let you eat my food just because you can eat it.
それは議論としては通用しないね。食べられる、っていう理由で、僕のご飯を君が食べるのを許しはしないよ。
Untenable は、証拠や、それに基づく論理が弱いため、議論として相手に反論させると脆くも崩れてしまう見解なのだ。つまり、議論としては通らない、通用しない、となるのだ。

I think this speed is untenable. We should slow down.
この速度は継続不可能だと思う。速度を落とそう。

I agree.
俺もそう思う。
このように、Tenable は具体的な場所や状況から、抽象的な考えや意見までカバーする。難しい状況や、攻撃にかかわらす、保持出来る(出来ない)のニュアンスをつかんでおこう。
また、名詞形は;
Tenability/Untenability
となる。
まとめ
紛らわしいのを整理した上で、言葉のニュアンスをしっかりつかんで、語彙を増やし、表現を覚える。結構あるんだよね、自分でも曖昧で、少し自信がない部分。
そんな言葉は会話でも、少しあやふやなために、しっかり明確に発音が出来なくて、もごもご喋ってしまうなんて事もないだろうか?
[紛らわしい英語シリーズ]、かなり記事が溜まってきているので、自分で定かに覚えていない言葉を探して復習しよう。
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