スラングは使わなくても知っておくべき言葉だ。雑談、映画、テレビ、小説。俗語に出くわす機会は山ほど。
さて、今投稿では「人」を指す言葉のカジュアルな表現を見ていこう。
タイトルに出てくる “Dude” は通常男性を指す。感じとしては「奴」、「野郎」。例文をみてソウルを掴んでみよう。
Dude!
街角で誰かが “Hey, dude!” と誰かが呼びかけて来る。「デュード」って人違い?と思うかもしれないが、意味は「そこの兄ちゃん!」だ。
Dandyから変化したと言われるDudeは、昔は都会風のおしゃれな男性を指したらしいが、現在ではサーフカルチャーを経て俗語化されて、「クールな奴」、「ヒップな奴」的なニュアンスがある。
そして単に 「普通の奴」、「いい奴」という意味で、”man” 、”brother” や ”fella’ (fellow)、”guy” の代用として使われる。
また、”Oh, boy!” や “Oh, Man!” などと同様に、驚きや、喜び、失望、興奮などを表現することもできる。

Hey guys, I bought a tub of ice-cream; you want it?
みんな、アイスクリーム買ってきたよ、食べる?

Dude! I love ice cream! Thank you, Yojo!
やるじゃん!アイスクリーム大好き。ありがとう、ヨージョー!

Was there anybody at the store?
店に誰か居た?

There were some dudes hanging out in front of the store.
店の前で2、3人の男がたむろしてた。

Do you know Cary?
キャリーって言う奴知っている?

Yeah, I know him. The biker dude.
知ってるよ。バイカー野郎ね。

~ dude で 「〜野郎」と言う事ができる。例えば、
the guitar dude ギター野郎
the surfer dude サーファー野郎
Dude up
Dude には 前置詞の “up” をつけて、「めかしこむ」、「おしゃれをする」という用法もある。
例:

You look all duded up, what’s the occasion?
オシャレしてるじゃない。なんの機会?

女性は?
“Dude” は最近では性別に関係なく使われるが、どちらかと言うとやはり男性を指す。
女性を指す “Dudette” (デューデット)という言葉もあるが、使われる事はまれ。
”Chic” というのが女性を指す俗語だ、どちらかと言うと「若い」というニュアンスがある。ヒヨコから来ていて、「可愛い女の子」意味する。
この言葉を軽蔑的だとする人もいるので注意しよう。
典型的に女性が好みそうな映画を “Chick Flicks” という。本の場合は “Chick Lit”。
Flicks は俗語で「映画」を意味する。
Lit は literature (文学) を省略したもの
Guy
”Guy” の意味は男だが、最近は性別に関係なく使われる事が一般的になってきている。

“Hey, guys! How are you doing today?”
みなさんこんにちは!どうですか?
まとめ
コーエン兄弟の映画のファンなら知っている、ビッグ・リボウスキと言う映画の主人公のあだ名が「The Dude」。ジェフ・ブリッジズの演じる役はいかにも「野郎」って感じのキャラクターである。
それを見ればある程度の “Dude” の持つ感覚の一つの側面が分かるかも?
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