Grow は英語の中でも使用頻度の高い動詞だ。「成長する」という日本語訳がまず頭に浮かぶだろう。
その他に、サイズや量が「増える」という意味でかなり使える。例えば髪の毛が「伸びる」、「伸ばす」というのも Grow で表現できる。
Grow のソウルは「何かが成長する、あるいは成長する様なスピードで変化する」事だ。
そして「自動詞」にも「他動詞」にもなることも注意して考えよう。
他動詞でも自動詞でも
自動詞 Intransitive verb
Grow up (成長する) や Grow (育つ) の用法は良く知っているだろう。自動詞の用法だ。つまり動作の対象になる目的が無い場合。

The tomato plant grew bigger.
トマトが大きくなった。

My hair grew a lot since the beginning of March.
3月の初めからずいぶん髪が伸びたわ。

The company grew larger over the years.
年を経て会社は大きくなった。
他動詞 Transitive verb
以下の例は、他動詞として、動作の対象となる目的語がある場合だ。

I grew tomato plants this year.
今年はトマトを育てた。

I am growing my hair long since this March.
今年の3月から髪を伸ばしているの。

He grew the company large over the years.
彼は長年の間に会社を大きく育てた。

ある程度時間をかけて変化する場合

How did you like the book?
あの本、どうだった?

I liked it first, then I grew tired of it.
最初は良いと思ったんだけれど、それから何だか飽きてきちゃった。
このパターンで良く使われる形容詞は:
grow +
bored ( 退屈になる)
impatient (せっかちになる)
tired (飽きる)/
restless(落ち着かなくなる)

Grow apart という表現もある。

We grew apart over the years. Now we hardly talk to each other.
年と共に私たちは疎遠になって行ったの。今では話すこともほぼ無いわ。
「成長の過程で違って行く」というニュアンスもあるが、もっと一般的に、時間と共に変わって、「apart」(離れた) 状態になったということ。
その他の表現

Do you like your new manager?
新しいマネージャーはどう?

She is OK. In fact, she is growing on me.
彼女はオッケーよ。実際、親しみが湧いてきたわ。
It is growing on me. = 自分の中で感情が育ってきている。= 愛着が湧いてきている。= だんだんと好きになってきている

I have never grown out of the childish habit of playing with dolls.
お人形で遊ぶって言う子供っぽい癖が今だにあるのだ。
grow out of ~ = 体が成長して〜(衣服など)が小さくなってしまう。=成長して、大人になったために、興味を失うこと=子供じみたことをやめる=性向が大人になる
まとめ
基本動詞のソウルを知ることで、応用の表現が広がる例だ。
英語で物を考える場合には、日本語の直接の訳にとらわれずに言葉の色々な側面で表現できるコンセプトを常に考える練習が必要なのだ。
Grow を使って何が言えるのか、自分で使えそうな例文を考えてみよう!
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