言語を習得すると言うのは、その言語の持つ「perspective 視点」を体得する事だ。それについては前回少し触れたが、さらにperspectiveについて考えていこう。
空気は当たり前?
自分の馴染みの視点というのは、空気のように自然な環境であって、そこから出るのは思っているより難しい。
というより、当たり前すぎて、その視点にハマってしまっていることすら気づかない。
意識的に視点を変える事ができるのは、言語上達だけでなく、人生一般についても非常に貴重な資質と僕は考える。
Good experiences 「良い経験」とは?
一般に言われる「いい経験」とは視点が広がる事に繋がる経験の事じゃないだろうか?
例えば、put yourself in someone’s shoes. 人の靴を履いてみる=人の身になって考えるという事は、視点を変える事だ。
本を読む事や、アートを鑑賞することも、作者の視点で世界を見る事だから世界観が広がる。また、旅行は多くの人が人生の中でやりたいことの一つとして挙げる。
当たり前の事が当たり前にならない現実の中に飛び込んでいくわけだ。

外国語を習得する事は馴染みない思考パターンを体得するので、大きく視点を変える事になる経験の一つじゃ無いだろうか?
そう考えると英語は話せるようになるって事は本当に「いい経験」だ。
Multiple perspectives 複数の視点
違う視点はいくつもある。多数の視点で考えられると、思いつめすぎる事から脱却出来やすくなったり、長い目で物事を考えられたり、柔軟に思いがけないような新しいアイディアを得たり、人間の創作を鑑賞する質のレベルが上がったり、つまりは人生そのものが豊かになる。
まとめ
「英語ができるようになりたい」という欲求は、突き詰めるとそんなところにあるのかもしれない。こうして考えると、「可愛い子には旅をさせろ」は素晴らしいアドバイスだね。
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