[一緒に洋書 10]  小説を読みながら、表現を文脈で覚えよう。

wine bucket 英語レッスン
There was a reason for the wine bucket

ロバート B. パーカーの「初秋」読み進めていこう。今回の表現は:

Figure on ~slick、そして “That will do it!” などに見る、”Do” の「うまく行く」という意味の表現の使い方などを小説の文脈で理解しよう。

また、独特なドライなユーモアの効いたセリフなど分かりづらい部分も解説。

ロバートB. パーカー「初秋」

I said, “Harry?”

「ハリー?」と俺は言った。

She said, “What?”

「なに?」と女は聞いた。

I said, “Harry, it’s me, Herb.”

「ハリー、俺だよ、ハーブだよ」と俺は言う。

She said, “There is no goddamned Harry here.”

「ここにはハリーなんて奴は居ないわよ」と女が言った。

I said, “What?”

「えー?」と俺は言った。

She said, “You pushed the wrong button, you asshole. “

「あなた間違ったボタンを押したのよ、バカじゃ無いの」と彼女は言った。

I said, “Oh, sorry.” The intercom went dead.

「あ、すいません」と俺は言った。インターコムが切れた。

She was in there and I’d wakened her.

女は家に居たのだ。そして、俺が起こした。

コメント

この文、アンドの前が過去形、後が過去完了形になっている。今まで違いを注意しているので、もう一度復習しよう

女がアパートに居るという事実はこの物語進行している時点で過去形だ。そしてこのセンテンス前にスペンサーがドアのベルで女を起こしたのは物語の中で時制が違う事を示す。

She wouldn’t be going right out.

女はすぐに出かける事は無いだろう。

I went back and got into my car and drove the two or three hundreds yards to Bloomingdale’s and bought a big silver wine bucket for a hundred bucks.

俺は車で戻り、乗り込むと2,300ヤードほど運転してブルーミングズデールまで行くと、100ドル出して銀のワインバケットを購入した。

POINT

フィートだけでもややこしいのに、ヤードで言う場合も多い。1ヤードは1フィートの3分の1のが長さだと言う事を覚えておこう。

2 or 300 yard = 6 or 900 feet = 182 or 275 m

What is a Yard ? Definition and Examples
What is a yard ? A yard is a unit of length in the customary system of measurement that is equal to ...

It left me two dollars for lunch.

その出費のおかげで昼飯代には2ドルしか無くなった

If I got a chance for lunch.

昼飯を食べる暇があればだが。

I was hungry.

俺は腹が減っていた。

But I was used to that.

だが空腹には慣れている。

I was always hungry.

俺は常に腹が減っているのだ。

I had the wine bucket gift wrapped and went back to the apartment building.

俺はそのワインバケットをギフト包装してもらい、アパートに戻った。

I parked out front this time and went into the foyer and rang Elaine Brooks again.

今度はアパート真ん前に車を停めると アパートの玄関ホールへ行き再びイレイン・ブルックスの呼び鈴を鳴らした。

She answered the first buzz and her voice had freshened up some.

彼女は最初の呼び鈴で答えた。声も少しはっきりとしている。

“Package for miss Brooks,” I said.

「ブルックスさんにお荷物の配達ですが」、と俺は言った。

Just leave it in the foyer,” she said. “I’ll get it in a while.”

「玄関ホールに置いておいて」、と彼女は言った。「後で取りに行くわ」

“Mr. Giacomin said deliver it personal, ma’am. He said don’t leave it in the hall or nothing. He said give it right to you.”

「ジャコミン様から直接配達するように言われてるんです。玄関ホールとかそんな所に置いて行くなと言われました。あなたに直接渡せと」

コメント

配達人を装って、わざと文法的に間違った口調にしている事に注意しよう。

Deliver personally と副詞を使うべきだ。

そして、

don’t leave it in the hall or nothing. は or anything (like that) となるのが正しい。

“Okay,” she said, “bring it up.”

「分かったわ、上に持って上がって来て」、と彼女が言った。

I said, “Yes, Ma’am.”

「了解です」、と俺は言った。

The door buzzed and I went in.

ドアのブザーがなり、俺は中に入った。

I was wearing off-white straight-legged Levi’s cords, and moccasins and a blue wool shirt and a beige poplin jacket with a sheepskin lining and collar.

俺は、オフホワイトのストレートなリーバイズのコーディロイのスボンにモカシン。青いウールのシャツにシープスキンのライナーと襟が付いた、ポプリンのベージュのジャケットと言う出で立ち。

A little slick for a cabbie maybe—if she noticed how much the shirt cost but she probably wouldn’t.

配達人にしてはすこし身なりが上等すぎるかもしれない。このシャツの値段に女が気がつけばの話だがそんな事はあるまい。

アナ訳

slick は文字通り「スムーズ、滑らか、細かな仕上げ」= 上等な、垢抜けた = 着飾った

Note

Cabbie は cab、つまり車の運転席にいつもいる人 = 運転手 = 運ちゃん、となる。個人的にはタクシーの運ちゃん以外の意味では聞いた事はない。

I took the elevator to the third floor and counted numbers to 15. I knocked.

俺はエレベーターを使って3階まで上がり、番号を見ながら15のドアまで行った。ノックする。

delivery
Package delivery

There was silence while I assumed she peeped out through spyglass.

防犯用の覗き穴から見ているのだろうと思われる間沈黙があった。

Then the door opened on a safety chain and a narrow segment of face and one eye looked out at me.

そして、防犯のチェーンをかけたままドアが開き、隙間から顔の一部と目の一つが俺を伺う。

I’d figured on that. That’s why I’d bought the bucket.

そう来る事は分かっていた。だからバケットを選んだのだ。

アナ訳

Figure on ~ = 〜を予期していた。〜に基づいて(on) 理解しておいた (figure) = 先手を打っておいた という感じ。カジュアルだが便利な表現。

that は女が防犯チェーンをかけた状態で戸を開けると言う事

箱に入った状態だと、防犯チェーンの隙間を通すには大きすぎる。

I held the box up and looked at the small opening.

俺は箱を上げて、狭すぎる間隔を見た。

She said, “OK, just a minute,” and closed the door.

女は「オッケー、ちょっと待って」と言うとドアを閉めた。

I heard the chain slide off and then the door opened.

チェーンがスライドして外れる音がするとドアが開いた。

The Bloomingdale’s wrapper does it every time.

ブルーミングデールズの包装紙の効果は何時もながら抜群だ。

Note

DO」には、「間に合う、目的を果たす、使える、うまく行く」という意味がある。

以前の投稿でやった

“Easy does it.” (肩の力を抜いてやればうまく行く) という表現だ。

[it]自体にはあまり意味が無いのが英語的だ。

Maybe I should rely on it more and on my smile less.

もっとブルーミングデールズの包装紙に頼って、俺の笑顔の威力は当てにしないほうがいいのかもしれない。

補足

省略部分を補うと以下のようになる:

Maybe I should rely on the Bloomingdale’s wrapper more. And I should rely on my smile less.

gift box
Gifts work in many occasions.

まとめ

簡単な、短い会話文が続いたので、今回は長めに読みました。色々な表現を復習する時は、話の流れを思い出して文脈ごと覚えて言葉のニュアンスを蓄積しよう。

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