新型ウィルスと共に身近になった言葉「ソーシャルディスタンシング」の意味を考えよう。「ソーシャル “Social”」はすでにカタカナ語で。「社交」とすぐに分かるかも知れない。そして「ディスタンス “Distance”」も流行歌などの題にもあるぐらいで「距離」という意味を理解している人も多い。
意味は「人と接するときに距離を置く事」だ。これは比喩的な意味でなく字義通りの意味。
ここで注意したいのは、 “distance” が動詞として使われている点だ。
動詞として使う “Distance”

Do you like the new guy who is in charge of our department.
私たちの課の責任者の男性、気に入っている?

He is ok but I am trying to distance myself from him because he is so negative all the time.
あの人まあ良いんだけれど、いつもネガティブだから僕が距離を置くようにしているんだ。
と、使える。この例は比喩的な意味で使われているがソーシャルディスタンシングは実際の距離を置く事だ。
アメリカではウィルスが広がりやすい
握手や、ハグを日常的にする国はウィルスの拡散が早いと言われる。だからこそソーシャルディスタンシングが重要であり、ウィルスの感染を防ぐ方法の項目に “Social distancing” の言葉が出まくっている。
握手やハグはしばらく無し
英語圏では握手やハグが当たり前。しかし、二週間前ほどから、ハグをやめて、そして握手の代わりに、握り拳を付き合わせる挨拶や、肘をくっつけ合う挨拶をする人が多くなってきた。それがソーシャル・ディスタンシングなのだ。この間バンドの仲間に会った時も握り拳挨拶を半分ジョーク、半分真面目にやってたな。
アメリカが特に危ないもう2つの理由
理由1:健康保険の欠如
ソーシャルディスタンシングに加えて、もう一つの懸念は国民健康保険制度がアメリカにはない事だ。コロナウィルスの症状が出たとしても、病院に行けばいくら請求されるか分からない。経済的に苦しい人はまず余程の事がないと病院に行って検査する人はいないだろう。
理由2:病気欠勤の保証がない
そして病気で仕事を休んでも他の国のレベルでの保証制度がない。病気になっても仕事をそうは簡単に休めないのだ。
つまり、症状が出ている人が公共の場所に出る可能性はかなり高いと思う。そしてその結果を考えると、これから先かなりの広がりが出るのではないかと僕は予想している。
まとめ
日本でも新型ウィルスの心配のレベルは上がっているが、アメリカに特化した懸念は大いにある。ソーシャルディスタンシングや保険制度、労働法の3つについて書いたが、さらにもう一つ。アメリカのリーダーシップについての心配。アメリカ市民である僕には堪え難い事実なのだ。
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