「英語が出来ない」が「出来るに」変わる具体的な違いは?

conversation エッセイ
自然に頭に入ってくるようになる

英語の能力が上がるにつれ、難しい文を読んだり、複雑な状況を説明したり、自分の気持ちを表現したりする事が出来るようになる。

もちろん難易度が上がるにつれ 、必要な語彙量が多くなり、熟語も知らなければならない。言葉のソウルを体感して、自然な使い方を覚えたり、文化的なニュアンスを理解して文脈を読むことも必要となってくる。

しかし、それだけでは英語をスラスラとは使えない。

それに加えて重要な点は、どこで文が切れているか、どの塊が何の役割をしているのか、代名詞が何を受けているのか、を瞬時に理解する事だ。

つまり、文の全体の構造を、英語の語順に沿って理解できなければならない。

特に長い文などは全体の構造を認識するのは難しい。

しかし、一見長く、複雑に見える文も、塊に分けて整理すれば、単純な構造なのだ。1つの文で伝える情報の要素は限られている。一旦、英語の情報を伝えるパターンに慣れ始めると、思った以上に簡単に整理できる

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長い文も構造的には単純

意味のカタマリ=品詞

では具体的にはどうすれば良いのか?

答えは品詞を理解する事にある。

品詞などと言われると、文法は苦手、話すのには文法は要らない、等の反応をする人が多いが、「文法」や「品詞」などの言葉にとらわれず、情報のカタマリが何を伝えているのか認識するのは、文を理解する作業そのものだ。

どんな情報でも、主語、そして動詞、目的語が伝える要素を抜きにしては成立しない。

英語の語順には慣れる必要があるが、基本的な文型は単純で、特に暗記したりする必要もなく、既に頭の中に入っているはずだ。

英語が突然分かり出す時

何が一番難しいのかは、どこで文が切れているのか、意味・品詞のカタマリがどこで区切られているのかを見つけることだ。

単純な文型も、例えば動作の対象になる物を詳しく説明するために、目的語のくくり、カタマリが大きくなって、カタマリの中に動詞が出てきたりすると、基本の文の構造が見えにくくなる場合がある。

しかし常に、品詞、意味のくくりを意識していれば、理解度が一気に上がる!

よく、「ある時点から英語が突然分かるようになった。」と言う話を聞く。それは情報のカタマリが見えてくる時点なのだ。

一旦分かり出すと後は簡単

代名詞が指すもの

単純な文型が分かりにくくなるもう1つの要素は、代名詞が指すものが分からなくなる時だ。

例えば、最初の情報である主語のカタマリが長いために It でとりあえず文を始め、のちに that によって括られたカタマリで 主語の It を説明する場合だ。

また関係代名詞も意味のカタマリの形成し、そのカタマリの中で2次的に文が作られたりするのも混乱の要因だ。

そんな場合も、文章の主語を意識していれば、具体的な情報が提供された時に、It に繋がるコネクションが分かるようになる。

カタマリを整理する練習

どこで文が区切れているのかを考え、全体の構造を意識して英語を使う事は本当に重要だ。

その練習のために、個人的に最も役に立ったのは、英語で本を読む事だった。突然英語が頭に入り出したのも読書しているうちに起こった現象だった。

読む事は会話にも役に立つのだ!

まとめ

という訳で、新しい企画を始めます。

「一緒に洋書シリーズ」

ポピュラー小説を英語で読みながら、言葉のソウル、文化的背景の説明や表現の紹介・翻訳。それに加えて、文の区切りや、構造、どの代名詞が何を指すのかを徹底解説します。

以前に僕が読んだ最初の洋書として紹介した、Robert B. Parker の「初秋」をぜひ読んでみたい、という読者からのリクエストに答えます!

少なくとも小説自体面白いので読む価値あり。

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