世の中、色々な事象は常に変化している。日常の会話の中ではそんな変化を伝える場面はかなり多い。
〜の状態になる、変化する、というコンセプトを表現する言葉をまとめて学んで、それぞれのニュアンスを感じ取ろう。
1. Become
Become という言葉は英単語の中でもかなりの頻度で使われる動詞だ。
分解すると:
Come to be ~ = ~という状態にやってくる = なる
というわけで、become の後には名詞(その名詞、モノになる)、形容詞(その形容詞、状態になる)をつけるだけで色々な文が作れる。
名詞を後につける場合

The issue became a big problem.
例の懸念が大きな問題となりました。

Finally, exercising became a habit.
やっと運動するのが習慣になったわ。

He became an embarrassment to the family.
彼は、家族の恥となったのよ。
形容詞を後につける場合

Traveling abroad became difficult.
海外に旅行するのが難しくなった。

Are you guys becoming hungry?
みんな、お腹減ってきた?
Becoming (形容詞)
ちなみに形容詞としての Becoming は、魅力的に見えるという意味になる。
例: Your new hair stye is really becoming. 新しい髪型とてもよく似合ってるね。
前大統領夫人のミッシェル・オバマの自伝のタイトル、”Becoming” は「チャーミング」の意味に加えて、本当の自分になる、自分の潜在する可能性を開花させる、という、もう1つの意味のニュアンスを含む。

2. Get
Get にも、「そうなる」という用法がある。 Become と比べて、Get の方が、変化の速度が多少早いニュアンスがある。
また、Become との違いは Get の後には名詞を直接くっつけることは出来ないことだ。
Get の後には常に形容詞。
[彼女はいなくなった猫の事を考えるといつも悲しくなった。]
She becomes sad whenever she thinks about her lost cat.
She gets sad whenever she thinks about her lost cat.
[彼女はマネージャーになった。]
She became a manager.
She got a manager.
3. Turn
以前に “Turn” の記事で紹介した、Turn 「なる」 を復習しよう。

Her face turned blue when she heard the news.
そのニュースを聞いて、彼女の顔が青くなった。

The weather turned worse.
天気がさらに悪くなった。
Turn into/to ~ = ~ になる という表現も思い出そう。この表現は「A」が「B」になるというニュアンスだ。
自動詞としての Turn

The rain turned into snow.
雨が雪になった。

Just a small talk turned to a big argument.
世間話が大口論となったのよ。
他動詞としての Turn

You should turn your weak points into strong points.
弱点は強みに変えるべきよ。

His remark turned the situation into a chaos.
彼の発言は状況を混乱状態へと変えた
=彼の発言のおかげで状況は大混乱状態になった。
Turn A into B 他動詞として使う場合の文型。
まとめ
「〜になる」というコンセプトを微妙に違うニュアンスで表現が出来るように練習しよう。
このように、状況を考えて、その概念を伝達することが出来る英語表現をいくつかまとめて把握しておけば、辞書の定義で日本語と英語を単語毎に直に結びつけるよりも、日本語を介せずに英語とその伝える情報のコンセプトを連携できるのだ。
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