Give の認識を広げよう。「与える」以外にもあるニュアンス。

broken tree 英語レッスン
give=break

基本的な動詞を取り上げて、深く言葉のソウルを探る投稿を続けている。

Give もまたカタカナ言葉として馴染みがある動詞だ。

「与える」という意味でほぼカバーするが、あまり知られていない定義とその使い方を見てみよう。

Giveする、されるのが、物や概念の場合

Toby
Toby

Eating mice gives my coat a soft feel.

ネズミ食べると毛皮がソフトな手触りになるんだ。

Bugoo
Bugoo

Really? Maybe I should give it a try.

本当?僕も試してみるべきかな。

Toby
Toby

If you can catch any.

一匹でも捕まえられればの話だけれどね。

アナ訳

give it a soft feel = ソフトな感触を与える=ソフトな手触りになる。

give it a try = それに試すことを与える=試してみる

POINT

Give it + a try / a thought / a consideration (考慮・検討)などの言葉も使える。これらは「与える」という意味で分かるけれど、与える主語や目的語が人ではなく、物や、概念である場合にも適用できるのがポイント。

壊れる Give = break

Wow, a beautiful scenery from this viewing platform.

うわー、この見晴らし台からの景色はきれいだね。

Yes, but we shouldn’t lean on the fence because it might give with our weight.

そうね、でも、体重がかかると壊れるかもしれないから、柵に寄りかからない方が良いわよ。

アナ訳

屈する=壊れる

POINT

giveの譲渡すると言う意味が派生して、屈する、譲歩すると言うニュアンスの意味がある。”give up” というのもこの意味に近い使い方だ。”yield” という言葉にも近い。そこから「壊れる」という意味が出てくる。

I have been working overtime and doing everything around the house. I am just overwhelmed.

ここのところずっと残業の上、家の事も全てやっているんだ。参ってしまったよ。

Yojo
Yojo

I know. That’s too much for one person. Something’s got to give. You need a help.

そうだろうね。一人ではきつすぎるな。その状態は長くは続かないよ。

アナ訳

何かしらが屈する・壊れるに違いない=破綻する=そんな状態は長くは続かない

柔軟、譲歩 Give = flexible/yield

These parts are designed to give a little under the pressure.

この部品は圧力がかかると少し動くように設計されています。

アナ訳

屈する・譲歩する=動く、しなる  flexible (柔軟な)に近いニュアンス。

取って代わられる Give way to

Do you still use your record player?

I do. Records totally gave way to MP3 nowadays but I hear they are coming back.

そうだよ。レコードはすっかりMP3に取って代わられたけれども最近はまた人気が出てきたんだって聞くよ。

アナ訳

譲歩する=取って代わられる

POINT

Give way は道を譲るという使い方、そして物理的な力に対して抵抗できずに屈して壊れる場合にも使える。例えば “The floor gave way when too many people were on it.” など。

聞かない Give = change one’s mind

Yojo
Yojo

Hey, where did Bugoo go?

あれ、バグーはどこへ行った?

Toby
Toby

I told Bugoo to come into the house but he wouldn’t give.

バグーに家の中に入るように言ったんだけれど、聞かない。

アナ訳

譲歩しない=考えを変えない=聞かない

まとめ

Give の通常の「与える」以外のニュアンスの使い方を見ました。結構幅広い表現がある。自分で例文を考えて練習してみよう。

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