UPは誰もが知っているけれど、実は広く奥が深い単語。つまり英語的思考を感じるさせる言葉だ。
UPのエッセンス
何らかの状況が持ち上がってきて直面している様子

UP を使った表現 up to ~.

”What do you want to grill tonight, mushrooms or fish?”
今夜は何をグリルする?キノコか魚か、どっちがいい?

It is up to you.
どちらでも、あなたが決めて。

It is up to you.
upは何かの状況が持ち上がってきて直面している様子。up to you=その事があなたに直面している、つまりあなたがそれについて対処する・決定する。それはあなた次第という意味になる。
Up を使った表現 up to no good
次の例もupのエッセンスを把握していれば理解できる。

He is up to no good.
あの人なにか悪い事たくらんでる。

Really?
本当?
He is up to no good.
彼が直面しているのが、よくない事(no good)=彼は悪事を企んでいる
同じ、up to ~ でも日本語に訳すと、「~次第」 あるいは「~を企んでいる」と二つの定義を覚えなければならないけれど、upの概念が分かっていれば日本語を超えて、自然と意味は分かってくる。
Up を使った表現 What’s up?

What’s up?
どう?

Not too much.
特に何も。
What’s up?
どんな出来事が持ち上がってきてる?=どうしてる?=どうよ、最近?
これはよくある、カジュアルな挨拶。ほとんど「ツアップ?」と発音される。with you をつけてもつけなくとも変わらないけれど、with youをつけた時には文脈によっては「あんた、大丈夫?」「どうした、なんかあったの?」(持ち上がってきた出来事がネガティヴである可能性を心配する)と意味する場合もある。
Not too much.
沢山すぎる事はない=ある程度は出来事は起きているけれども、対処出来ないほどではない=まあなんとか、ほどほどに=特には何も。
Up を使った表現 up with ~

Something is up with her.
あの娘、ワケありって感じ。

Yeah? Like what?
ほう?例えば?
Something is up with her.
何かの状況が持ち上がって彼女に直面している=あの娘に何かワケあり。
Like what?
どんなモノ、事?例えば?=どんな事?

What’s up with that?
アレについて何の状況が持ち上がっているか?=アレはどいうった分けなんだ?=アリャなんなんだよ?
Up を使った表現 up against, up close, up next
He is up against lots of difficulties.
彼は多数の困難な事に直面している
I want to see it up close.
それを間近に見てみてみたい
You are up next.
次はあなたの出番だよ
上記の例は全て「出来事が持ち上がってきて直面する」イメージで意味をとらえよう。
まとめ
単に「上」ってだけじゃなく、概念的に、UP=出来事が持ち上がってきて、直面するイメージを頭に入れて、日本語の定義、翻訳は忘れて、含まれる情報だけをイメージしてイディオムを覚えよう。
- It is up to you
- He is up to no good!
- What’s up?
- What;s up with her? / What’s up with that?
- Up against
- Up close
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