You have to own it! 意味が分かる?
字義通りに、「それを所有しなければならない」と意味に加えて、
「責任をとる」「認める」「コントロール」するという意味があるのを覚えよう。
また、アメリカの政治の文脈で “Owning the libs. (liberals)” なんて言ういやらしい表現もある。
今回は「Own」という言葉のソウルを分析してみよう。
「所有」とそこから派生する意味
まず最初に誰もが思い浮かべる意味は、
「所有する」という動詞形だ。

Do you own your house or rent?
家は持っているの、それとも賃貸?

We own our house but still paying mortgage.
私ら家を所有しているけれど、ローンは残っているわ。
アンケートなどでも “Do you own or rent your house?”という質問はよく聞く。
また、「中古」の事を “previously owned” と表現することもある。

We told our customer a wrong price when we estimated the cost.
見積もりをした折に、お客様に間違った価格を言ってしまいました

Well, we have to own it and apologize.
あら、それはしっかり間違いを認めて謝らなければならないわね。
Own up to it. のように前置詞が2つ(up + to) つく言い回しもある。同じように、間違いを認めて完全に責任をとる事を意味する。
「所有する」とは「自分に属する」ことだ。そこから間違いなどを「認める」、あるいは「コントロール」するという意味になっていく。

I want to own my life!
僕は自分の人生は自分で決めたいのだ。

Sorry, Bugoo, but you are a dog. That means
you have to listen to me!
バグー君や、悪いが君は犬なので、僕の言う事を聞いてもらう事になる。
前述した
Owning the liberals
の表現だが、「所有、コントロール」から派生して、「圧倒する・威圧」すると言うニュアンスで使われることが最近目に付く。
わざと革新系自由主義者や民主党の人 (The liberals) に嫌がらせ、威圧的な行為をする事を指す。例えば、環境保護タイプのプリウスに乗った人や、自転車で移動する人に、ディーゼルエンジンの黒煙をわざと吹きかける Rolling Coal などという馬鹿げた行為は Owning the libs の代表例だ。

形容詞の Own

「B.Y.O.B.」と言う言葉を知っているだろうか?これは:
Bring Your Own Bottle 自分のボトルを持参
と言う略だ。B はBooze (俗語で酒)、Beverage (飲み物)、Beer でもあり得る。

Hey, we are going to have a little party. It is a potluck so bring something to share.
ちょっとしたパーティーやるよ。ポットラックだから皆でシェア出来る食べ物を持ってきて。

What about the drink? B.Y.O.B.?
飲み物は?個人でそれぞれ持参?

Yep!
そうだよ。
Potluck とは各自それぞれ食べ物を持ち合い、皆で分けて食べる事。

Can I have some of your food, Toby?
トービー、君のご飯少し食べてもいい?

No way! Get your own food.
絶対ダメ!自分のご飯たべろや。
強調として、「自分の」→「自分自身の」というニュアンスで使われる。

Well, I ate too much earlier and now its gone.
それがさ、ちょっと前にたくさん食べて無くなっちゃたのよー。

That’s your own mistake. Too bad.
そりゃ君自身の失敗だ。残念だねー。
On your own
On と 所有格とが組み合わさり、熟語として:
「あなた自身で、1人で、独立して」 の意味になる。

Aren’t you coming with me to help pick out my outfit?
一緒に来て衣装を選ぶの手伝ってくれるんじゃないの?

Sorry, I can’t go today. You are on your own.
ごめん、今日はダメなの。1人で行ってね。
まとめ
知っているけれど十分に使いこなしていない言葉はたくさんある。
一つ一つの言葉のニュアンスを熟知する事で、あるコンセプトを表現したい時に、選択肢の一つとして出てくるようにするのが理想だ。
こういう覚え方をしておくと、実際に使える英語が増えて行き、自然にあなたの英語表現も豊かになっていくのだ!
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